3.2.1 マッスルメモリーを鍛えるマインドで学ぶ

コネクターの英語学習の目的はただ単にフレーズを頭に入れることではありません。リアルの場で「実際に」使えるマッスルメモリーを鍛えることです。

じゃあどう学んだらマッスルメモリーを鍛えられるんでしょうか?

マッスルメモリーを鍛えるために、英語そのものを実際に話す必要があります。「英語そのもの」はコミュニケーションの一つなので英語コミュニケーションを学ぶ必要があります。

マッスルメモリーを鍛える学習法のカギ

コミュニケーションとは、頭の中のイメージ、気持ち、情報(いわばメッセージ)を相手に伝えることです。伝われば、コミュニケーションが取れたと言います。

しぐさや表情、姿勢などでメッセージはある程度伝えられるのですが、言葉が一番効率的な伝える方法です。ネイティブは英語で話しているときに、英語でメッセージを伝え合っています。日本語もそうですね。

言葉はメッセージを伝える手段に過ぎません。ということは「英語そのものを話すこと」を学ぶことは、英語でメッセージを伝える方法を学ぶことです。言葉や文法をただ記憶することではありません。

「~は英語でなんていうの?」が役に立たない理由

従来の英語学習コンテンツで

  • 「◯◯」って英語でなんていうの?
  • 「◯◯」の自然な言い方は?

という質問の形をよく見かけます。

これらの質問はコミュニケーションと繋がっていないため、この前後にどのようなやりとりがあるのか学べない質問です。答えが分かったとしても、結果としてマッスルメモリーを鍛えにくいです。

なぜかというと、

「◯◯」って英語でなんていうの?

がフォーカスしているのはメッセージを伝えることではなく、言葉だけです。言葉とメッセージは似ているかもしれませんが、違うものです。言葉を学ぶからといってコミュニケーションを学ぶわけではありません。

日本語でもそうですが、実際にコミュニケーションをとるときに言葉の表面的な意味と違うメッセージを伝え合うことはとても多いことなのです。

例えば、僕が大阪にホームステイしたことをお話します。

ある日ホストブラザーの誕生日がありました。その翌日に、ケーキが余っていました。そこでホストマザーから

「アーサー、ケーキまだあるよ」

と言われました。僕は意味が完全に理解できたので、

「うん、わかりました。」

と答えました。

5分後に、ホストマザーにまた言われました。

「アーサー、ケーキまだあるよ」

「えっ?なんで繰り返したんだろう」と思いながら、また

「うん、わかりました。」

と答えました。するとホストマザーがすぐに、

「アーサー、ケーキが腐るから早く食べようよ」

ここでやっと気づきました。

ホストマザーの言葉の表面的な意味がわかったのですが、伝えたいメッセージを全く逃してしまいました。彼女のメッセージは、まだ残っているから今食べませんか?それに対して僕は「うん。」と肯定したにも関わらず、食べなかったので何度も催促されたんですね。

ですからコミュニケーションがずれたんです。コミュニケーションとは、言葉をただ発するのではなく、メッセージを伝えることです。言葉を学ぶことも大切ですが、その言葉がメッセージと繋がらない限り、コミュニケーションになりません。

「英コミ」ではなく、「英語の豆知識」を学ぶと、たとえコミュニケーションをとることがあったとしても、コミュニケーションの方法ではなく「フレーズや文法の豆知識」しか知らないのでうまく意思疎通ができません。

だから、従来の英語学習のコンテンツと勘違いされないように講座では「英コミ」(英語コミュニケーション)と呼びます。

「英コミ」とは英語のフレーズ、文法の豆知識ではなく、英語でメッセージを伝える学習コンテンツです。では実際に使える英語学習の第一歩は、あなたの理想の英会話を叶える英コミを学ぶことです。自分の夢を発見して叶えるために、学ぶべきことのアクティビティーをやったので、自分は何を学べばいいかがわかっているはずです。

1) メッセージを伝える方法を調べる

自分の柱やベイビーステップを考えて、次に学びたいステップをイメージします。オンラインで学びたいメッセージや場面を検索するのがオススメです。

例えば、「通訳案内士」という夢があるとします。そのための1つの柱は「物事を説明すること」です。その中のステップは

  1.  一般的にどんなものかを伝える
  2. 見た目を説明する
  3. 用途を説明する
  4. 使う場面を説明する
  5. 相手に伝わったかを確認する

その中で「2)見た目を説明する」を学びたいとします。
「英語で見た目を説明する」をオンラインで検索します。

注意:英コミを学べるコンテンツについて

学びたいメッセージで検索すれば、該当する表現が出てくると思います。しかし、従来の英語教育の影響で、英語の「豆知識」が掲載されていることが多く、そればかりにフォーカスしがちになるかもしれません。もしそうなったらご連絡ください。一緒にがんばりましょう。

繰り返しますが、実際に使えるマッスルメモリーを鍛えるために、「英語でメッセージを伝える方法」を学ばないといけません。ここが知識だけを詰め込む従来のやり方と違うところです。

コネクターの皆さんのために

IU-Connectのブログでは英コミのコンテンツをたくさん作っています。ブログが現在充実していないかもしれませんが、今後ブログを改善する予定で、最強のリソースにしたいと思っています。まだ少ないですがあなたの役に立つ英コミがあるかもしれません。一度IU-Connectのブログでお調べください。(クリック)

もし、こんな英コミが欲しいという場合があれば「右下のアイコンから」お知らせくださると嬉しいです。

2) 英語コミュニケーションでのメッセージを伝えるフレーズを覚える

英コミのコンテンツを見つけたら、次のステップはその英コミを覚えることです。英コミのコンテンツでは、その場面や状況であなたの伝えたいメッセージが自然に伝わるフレーズがあります。

そのフレーズをまずは、覚えます。スムーズに言えなくても、とっさに出てこなくてもいいです。とりあえず、この英コミの知識を覚えましょう。

これで、英語でコミュニケーションが取れるための必要な知識を学びました。次回のレッスンの残りでは、学んだ知識を実際に使ってマッスルメモリーを鍛えるための準備をしましょう。