6.2 リアルで3回目のやりとり-old

やりとりとは、質問だけではなく返答もひっくるめて成立します。スムーズなやり取りのカギは、相手の答えに対し間を空けずにコメントを返すことです。

ですから、やりとりを考えるときに、質問だけではなく、質問とあなたの返答コメントを考えて準備するのがオススメです。
(Step 4、5で学びましたね。)

もちろん、用意したやりとりを毎回使えるとは限りません。
大事なのは「質問とコメントを両方考える」ことを習慣にすることです。

そうすることで会話を予測し、とっさに返答できる脳が育ちます。
用意していない質問をしても、想定外の答えが返ってきたとしてもスムーズにコメントできます。

Step 6でオススメのやりとりは以下の通りです。

※難易度で別れていますが、無理して複雑なやりとりに挑戦する必要はありません。会話の最も重要なことは、相手の気持ちなんです。

シンプル

とても簡単で、初心者にオススメです。

Q1) Where else will you go in Japan?

日本で他にどこに行きますか?

答えは簡単、日本のどこかです。

相手が行きたい場所を教えてくれたら

That’s great! Have fun!

(いいね!楽しんで!)

と返しましょう。

※肯定的で、相手が喜びます。また、「have fun」は会話を締める機能もあります。

また、自分の知っている場所だとその後オススメを紹介する会話にもつなげられます。(今は、まだしなくてもいいです。)

Q2) Where do you want to go in Japan?

日本のどこに行きたいですか?

Q1) と似ているので同じような答えでいいでしょう。

Q3) How is your trip?

あなたの旅行はどうですか?

「楽しい」「面白い」という簡単な答えが返ってくるでしょう。

そこで、相手に肯定的なコメントをします

Yeah, there are many interesting things in Japan!

また、相手が具体的なことについて話してくれる場合、それについてコメントするのも良いでしょう。

A: How is your trip?
B: It’s great! I love the food!
A: Nice! Japanese food is really good.

Q4) How’s Japan so far?

今の所、日本はどうですか?

Q3) と似ているので同じような答えでいいでしょう。

普通

質問の表現や、または答えが少し複雑なやりとりです。「シンプル」のやりとりに慣れてから挑戦してください。

Q1) What do you want to do in Japan?

日本でどんなことをしたいですか?

相手によって答えが違い、言い方によってはわかりづらいことがあるかもしれません。

相手の答えについて知っていれば、それについてコメントしましょう。

That’s great! I’ve done that, too!

That’s nice! I’ve been there too!

知らない場合でも、肯定的な返答を心がけましょう

That’s good. It sounds interesting!

Q2) Where’s your favorite place so far?

一番気に入った場所はどこですか?

相手が場所で答えるので答えは聞き取りやすいですが、質問が少し長くて難しいかもしれません。

相手が答えてくれた場所をあなたが知っていたり、そこに行ったことがある場合

That’s nice! I know that place

That’s nice! I’ve been there before

知らない場合でも、同じく肯定的に返答しましょう

That’s nice! I want to go there too

That’s nice! It sounds interesting

ちょっと難しい

少し難しいですが、「普通」の質問に慣れたらぜひ挑戦してください

Q1) What brings you to Japan?

日本に来た理由はなんですか?

注意:「why did you come to Japan」は言い方によって、冷たく感じることがあります。(参照:https://www.youtube.com/watch?v=j7gcSoxoeM8&t=3s

Q2) What made you want to come to Japan?

何がきっかけで日本に来たいと思いましたか?

Q1より複雑な言い方です。

Q3) What’s surprised you about Japan?

日本に来て驚いたことはなんですか?

これらの質問の答えは相手によって変わるので、相手の返答に即したコメントをします。

他にもたくさんあります!

ここでシェアしたやりとり以外に使えるやりとりが山ほどあります。

ぜひご自分で実践して、何かいい質問を発見したらコミュニティーでシェアしてください。

実践の準備

発音を練習

以上のフレーズを実践する時にスムーズに言えるように、スピードスピーキングで発音を練習しましょう!

以下のファイルを使って、自然に言えるまで練習しましょう。

イメージトレーニング

次はそのフレーズの発言を感覚とつなげます。

目を閉じて、観光地に行き、外国人に話しかけ、1回目のやりとりを具体的に想像しましょう。
実際にその場にいる気持ちになるまでイメージしましょう。

それからその場で話している自分をイメージしてフレーズを言い出します。

実践の日を決めましょう

今までと同じように実践をサボらないよう、いつ実践するかをカレンダーテクニックで決めましょう!

コミュニティーから力を借りる

悩むことがあるかもしれません。その気持ちがあっても大丈夫です。

とりあえず実際にやってみた方の経験を聞きましょう。

以下の文章をコピペしてコミュニティーで投稿しましょう。

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みなさん、私はこれからStep 6という

3回目のやりとりに挑戦しています!

みなさんは外国人に話しかけて、何かアドバイスがありますか?

よろしくおねがしいます!

=============

ミッション:Stage 1を卒業しよう!

Stage 1 最後の実践です!

今まで素晴らしいやりとりができたと思います。以下はもうすでに学んだことですが、ぜひ復習してください。

いつもと同じように「スリーミス法則」に沿って4回話しかけましょう

今回は、特にあることに気をつけて欲しいです。

良いコミュニケーションのカギ:相手の気持ちを重視する

会話の中で3回やり取りをするのは、簡単なことではありません。

それは、英語が難しいからではなく、相手によって考えていることや気持ちが異なるからです。

忘れないでください。コミュニケーションは単語を口から出すことではありません。相手とイメージ、気持ち、情報をシェアすることです。言い換えると、心をシェアしあうことです。

良いコミュニケーションで一番大切なことは、相手の心を尊重することです。

なので、相手の気持ちを推し量って、会話を続けましょう。

外国人の観光客はもちろん日本人と話したいと思っていますが、日本人と話しに観光地に来たわけではありません。

1回、2回のやりとりは問題なくても、3回以上になると相手にとって重く感じる時があります。

  • 用事がある
  • 他のことに集中している
  • すぐに行かなければいけない

などの理由で、長く話せないことがあります。

ですから、気をつけましょう。

ステップにそれぞれ、相手の表情や仕草をチェックして、話したいかどうかを判断しましょう。

相手から話したい、という雰囲気を感じられなくなった時は、

Enjoy your trip

と言って別れましょう。

相手にとても優しいことです。

こうすると、毎回3回目のやりとりまでたどり着けないかもしれませんが、大丈夫です。素敵なコミュニケーションができたので、大成功です。

では、実践に入りましょう。

実践のご案内

1) 観光地に行く

2) 話すきっかけを作る

いつもと同じく、「<写真を撮ってあげる>」というスクリプトが一番話しやすくてオススメですが、他のスクリプトを使っても構いません。

3) 質問を一回する

相手の反応を見て、話したそうな雰囲気がある場合、

Where are you from?

と尋ねます。

4) 返答する

相手は出身地を答えてくれるので、

行ったことがある国の場合

I’ve been there before!

とコメントします。

行ったことがない国の場合

I’ve never been there before

または

I’ve never been there, but I want to visit

とコメントします。

5) 2回目のやりとり

相手の反応をまた確認します。

あなたに向かって、目線を合わせて、優しくコメントしてくれる場合、2回目のやりとりに挑戦します。

How long have you been in Japan?

そして、相手の答えを聞きます。

細かい部分が聞き取れなくても大丈夫です。

とりあえず相手の返答してきた期間が長いのか短いのかだけを判断しましょう。

返答として以下のフレーズを使えます。

Oh that's short

Oh that's good

Oh that's long

また、

Oh, that's a short time

Oh, that's a good amount of time

Oh, that's a long time

とコメントしましょう。

6) 3回目のやりとり

相手の反応を再度確認します。相手が目線をそらしたり、違う方向に歩き始めそうになったりする場合、ここで会話を終わりにするのがオススメです。ここで別れてもOK、成功です。

話したそうな雰囲気がある場合、3回目のやりとりに入ります。

<準備>で学んだフレーズを1つ使ってみます。

相手の答えを聞いて、パターン2に沿ってコメントをします。

注意:相手の言っていることが聞き取れなくても大丈夫

相手の言っていることが聞き取れない場合は、無理せず笑顔で

sorry, I don’t understand

もしくは

sorry, I’m still learning English, can you repeat that?

と言ってください。相手はあなたがネイティブではないことを分かっているので、がっかりしません。

共通点があるだけで相手は嬉しく思うので、それ以上無理して会話を続けなくても大丈夫です。

7) お別れ

ここで会話を終わりにしましょう。

相手が話し続けたそうな場合でも、あなたの課題はStep 6までです。

ここまでできるだけで、十分素晴らしいです。

今回は会話がちょっと長くなったので、お別れの挨拶は少し長めになります。

It was nice talking.

But I have to go now.

Enjoy your trip!

※ なぜこのフレーズにしたのか、どんな言い方をすればいいかなどを、「英会話の基礎」という講座のお別れの挨拶のレッスンでシェアします。

ここで、笑顔で相手に手を振って、お別れしましょう。

これで、あなたはStage 1を卒業します。

なんだかワクワクしませんか?

早速このミッションに挑戦して、世界とつながりましょう!